自分が今いる状況を把握する
前回の記事で「離婚」について
シンプルに考えるという内容をお伝えしました。
離婚の前にお伝えしておきたいことがもう1つ。
それは現状の把握が大切だということです。
現状を把握しておくべき理由は
離婚は情報戦という側面があると思うからです。
離婚には時間・お金・周囲の協力が不可欠です。
まずはこの3つについて整理し把握しましょう。
また離婚は当事者以外にも影響を与えます。
周囲への影響についても整理することで
総合的に離婚の必要性を考えられます。
時間:離婚には1年前後の時間がかかる
話し合いなら数か月程度かかるようです。
話し合いでダメなら調停や裁判へ移行します。
調停・裁判の多くは1年以上かかります。
離婚は1年前後かかると思っておいてください。
離婚成立までの期間の内訳
- 夫婦関係への疑問~別居まで:約2か月
- 別居~弁護士と契約まで:約2か月
- 弁護士と契約~調停開始まで:約4か月
- 調停開始~離婚成立まで:約9か月
調停は月に1回程度の開催頻度でした。
離婚は薄々と意識していたので
離婚すると決めてからの行動は早かったです。
それでも1年以上はかかりました。
弁護士さんに依頼する時にも
離婚には1年はかかるだろうと言われました。
離婚は長期戦になると覚悟しておいてください。
ですが裏を返せば
「1年前後頑張ればこのつらさから解放される」
と捉えることもできます。
離婚を決めたなら早く行動した方が良いです。
1年も頑張り続けられないと思う方も
行動し始めたらあっという間に時間は過ぎるので
あまり気にし過ぎなくても大丈夫です。
お金:話し合うべき内容が多い
離婚に関するお金には次の内容があります。
- 結婚後に築かれた預金等を折半します
相手の通帳や資産状況まで把握できますか?
相手は教えてくれないかもしれません。 - 自宅(所有権やローンなど)について決めます
- 離婚するまでの生活費を支払います
ローンと生活費の支払いが同時に発生します。 - 子供がいれば養育費を決めます
- 固定費の契約変更が必要です
保険や携帯など個人ごとの契約のことです。
状況が変わるので保険内容も見直すべきです。 - 弁護士を依頼するなら着手金がかかります
弁護士が介入することで
細かいお金のやり取りも増えます。 - 所有物の取り決めも必要かもしれません
離婚にはとにかくお金がかかります。
でもここでお伝えしたいのは
「だから離婚しない・できない」ではなく
知っていれば必要な準備ができるいうことです
できるだけ情報を集めて離婚に臨めると
話し合いや手続きが有利・スムーズに進みます。
調停や裁判が全ての方に最適な離婚方法ではないということです。
調停や裁判をすると
お互いの収入や子供の年齢・人数をもとに
生活費や養育費が算定され決まります。
私は調停をしたことで
話し合いで決まる相場よりも
生活費が約5万円
養育費が約6割
それぞれ増額になりました。
(養育費に対して不満は一切ありません)
元妻からは
「これは子供用に貯めたお金だから寄こせ」
(元妻の作り話でもともとそんな話はなかった)
「ローンは夫のものだから私には関係ない」
など『相手なんてどうでもいい』と言わんばかりの主張が多く聞かれました。
離婚には少なからずお金のやり取りが発生します。
ほとんどがお金のやり取りと言ってもいいです。
「離婚はしたいけど意地悪する気はない」
とあなたが相手を思いやったとしても
相手が同様に応えてくれるとは限りません。
離婚を考えるならお金を軽視してはいけません。
周囲の協力:1人で離婚するのは不可能
離婚には周囲の協力が欠かせません。
- 当事者だけでは関係修復が難しいかもしれない
親や友人などの協力を得ることで
解決に向かう場合があります。 - 自分1人でメンタルを保つのは難しいです
離婚はメンタルに大きく影響します。
離婚後も悩み続ける方がいるくらいです。
あなたが病むと周囲もつらくなるので
頼れる相手には遠慮なく甘えましょう。 - 1人では別居時の住まいの確保が難しいです
DV、モラハラなどの場合は別居が必要です。
心や体が危険ならまずは離れてください。
この後お金も必要になるので
できるなら実家や友人などを頼ってください。 - お金の準備が難しいです
離婚する時にも離婚後にもお金がかかます。
実際に援助を頼むなら実家になるでしょう。
無収入でも弁護士を依頼できます。
法テラスや弁護士会に相談してみましょう。 - 1人で子育てするのは無理があります
別居によって子育てする側の負担が増えます。
仕事と子育てを1人で両立するのは無理です。
職場・実家・友人・ご近所さんなどの協力や
利用できる制度などを確認してみてください。
元妻が居座っていたので自宅にはいられず
子供を連れての別居だと
生活環境の変化が子供の負担になると思い
私が実家に戻る形で別居を始めました。
別居により通勤時間は3倍に伸びました。
何より子供と離れて暮らすのが1番つらかったし
元妻が1人で面倒を見るのがとても不安でした。
それでも元妻と同居を続けていたら
自分がおかしくなっていたと思うので
別居して良かったと感じています。
(別居の事実が離婚事由にもなりますし)
金銭管理を任せていた元妻が浪費していたので
我が家の預貯金は20万円もありませんでした。
(子供がいて住宅ローンもあるのにです)
弁護士費用は実家に建て替えてもらいました。
別居初期はモラハラがフラッシュバックしたり
離婚したら子供に会えなくなるという不安から
気持ちが落ち込みメンタルが不安定でした。
夜に眠れなくなったので精神科にも通いました。
毎日のように離婚の話をしても
嫌な顔せず付き合ってくれた友人たちのおかげで
少しずつメンタルが落ち着いていきました。
今は通院も終わりましたし毎日よく眠れています。
離婚にはとてつもなく膨大な負担がかかります。
自分1人で難なく離婚するのはほぼ不可能です。
自分の心や体がつらくならないためにも
離婚には周囲の協力が不可欠です。
離婚の影響:子供・実家・仕事など
離婚は周囲にも影響を与えます。
- 子供への負担が増えます
親と離れることで子供がつらい思いをします。
親権者によっては引っ越しも必要となり
生活環境の変化が子供の負担になります。
(家・学校・地域・人間関係など) - 実家に負担をかけます
お金や別居などで頼る場面が多くなります。
子供の悩みは親にとって何よりも心配です。 - 仕事を休む必要があるかもしれません
メンタルの不調で通院や休養もあり得ます。
職場の上司に家庭状況を伝えておくことで
仕事を調整してもらえるかもしれません。 - 引っ越す必要があるかもしれません
ご近所との関係性の変化や気まずさから
これまで通りの生活が難しいしれません。
子供は幼かったので離婚の説明はしていません。
ある日突然父親がいなくなったので
子供はとても不安な気持ちだった思います。
別居して数か月経ってから子供と面会した時の
表情や様子は今でも忘れられません。
父親との再会でずっと不安だった気持ちが溢れて
でも子供自身はどうしたら良いかわからず
私の顔を見た途端にとにかく泣いていました。
今は面会すれば一緒に楽しく遊べていますが
眉が吊り上がって口角が上がりにくいなど
以前より子供の表情が険しくなったと感じます。
今でも子供には本当に申し訳なく思います。
離婚は当事者だけの問題ではありません。
特に子供への影響は最も考慮するべき内容です。
周囲への影響は自分のことよりも見えにくいので
相談して意見を求めるのもアリだと思います。
周りのことでも後悔してほしくないんです。
次は離婚のメリット・デメリットを知る
今回は自分の現状を把握することの
重要性についてお伝えしました。
今いる状況を客観的に把握することで
自分や大切なものを守れます。
- 離婚には1年前後の時間がかかります。
長期戦になる覚悟が必要です。 - 離婚のやり取りはほとんどがお金のことです。
情報を集めておけると話し合いで有利です。
お金のことで妥協してはいけません。 - 離婚に関する問題は1人で解決できません。
メンタル面や別居時のサポートなど
周囲の協力も欠かせません。 - 離婚は子供・実家・仕事などにも影響します。
相談して意見を求めることで視野が広がり
周囲への影響への理解が深まります。
離婚を考える原因や現状を把握できたら
次は自分にとって離婚がプラスになるのかを
より具体的に考えてみましょう。
次の記事では
離婚のメリット・デメリットについて
体験談を交えてお伝えしていきます。
離婚で悩んでいる方へ
これからも私自身の体験をベースに
夫婦関係や離婚に関する悩みに
少しでも役立つような記事を書いていきます。
気になることや質問・コメント等がありましたら
気軽にお寄せください。
いつでもお待ちしています。
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